(※日本しろあり対策協会より)
シロアリは社会性昆虫で、女王・王、副女王、副王、働きアリ、兵アリなどの階級があって、それぞれ仕事を分担し合って生活しています。
女王・王:巣から飛び出した羽アリが地上に降りて翅を落とし、雌雄がカップルとなって巣を作り女王と王になります。交尾・産卵によって子孫を増やし、その集団の繁栄を図るのが任務です。一つの巣のシロアリはみんな女王と王の子供ということになります。女王の腹部は産卵につれて伸長肥大して、ヤマトシロアリでは体調10数o、イエシロアリでは40oにも達し寿命は10〜15年で、一生の間には100万個以上の卵を生みます。
副女王・副王:女王が死んだり、傷ついた場合に女王・王の代わりをする階級です。
働きアリ:最も個体数の多い階級で全体の90%〜95%を占め、巣や蟻道をつくったり、修理・清掃をするほか、餌の採取・運搬、育児、他階級への給餌など、シロアリ社会のあらゆる労務をうけもっています。
兵アリ:外敵からの防衛にあたる階級で、突出したはさみ状の大顎や堅固で大きな頭部、それに頭部先端から放出する防御物質などを武器として外敵と戦います。発達したコロニーでは2〜3%程度を占めています。
ニンフ:シロアリは不完全変態する昆虫で卵から幼虫、ニンフを経て有翅虫(成虫)になります。
羽アリ:シロアリの翅は前羽と後翅がほぼ同形同大で基部近くに群飛後、翅を落とす切離線があります。
群飛:4〜5月(沖縄2月、東北6月頃)の昼間に群飛します。
翅を落とし、カップルとなった雌雄成虫:群飛後、翅を落として雌雄1対となって新たに巣を作ります。